カスタマーレビュー
おすすめ度:
坂本龍一! 
(2010-04-29)
一言、とても幻想的!!
全ての曲が良い訳ではありませんが、「音楽は無限だ〜」と思わせられる曲が沢山。
宇宙を思わせるような曲だったり、真冬の極寒を表す音楽だったり、想像性豊かなビューティフルミュージック。
私、sensなんか知りませんでした。S,E.N.S. ハマリマシタ。
色んなアーティストが聞けて、家に1枚置いておいて、良い1枚です。
特に坂本龍一さんが好きな方には、一押しです。
日本人の詩情の最良の表現 
(2010-03-25)
NHKスペシャルの歴代の音楽担当者の音楽を概観することのできる非常に充実した音楽集である。
権利上の問題のためであろうか、残念ながら、千住 明や服部 隆之や川井 憲次等の作品が収録されていないが、とりあえず、過去20年のあいだに創造された日本の作曲の力作が網羅されている。
しばしば指摘されるように、NHKの番組には常に思想的な偏向があるために、わたしたち視聴者はなかなかそれらをすなおに鑑賞することができないのだが、少なくともこうして音楽だけをとりだすと、そうした文脈を離れたところで屹立する音楽のありのままの美しさを味わうことができる。
そこには、日本人がもつ自然に対する信頼と畏敬の念を基盤にした優美さと繊細さが見事に表現されている。
その意味では、この音楽集は、現在の日本人が人間というものを、世界というものを見詰めるときに、そこに自然にいだく感情を美しい旋律にのせて謳いあげた作品集であるということができるだろう。
尚、この音楽集には合計で3枚のCDが収録されているが、そのなかでは、やはり1990年代までに作曲された作品が圧倒的に優れている。
久石 譲・加古 隆・菅野ようこ・大島 ミチル等の実力者による音楽には、単なる旋律美をこえて息づく華があるのである。
しかし、2000年代にはいると、突然に作曲家が小型になり、その作品も歴然と劣るものとなる。
そこには、シンセサイザー等の機材が急速に発展した結果、自己の肉体を酷使して音楽を創造するという根源的な能力を鍛錬することをしてこなかった新世代の音楽家の脆弱さがもろに露呈されているように思われる。
とりわけ、東儀 秀樹や佐藤 直紀あたりの作品となると、そのあたりにある薄味のムード音楽とあまり変わらなくなる。
作曲家が小型化しているのは、音楽界全体にいえることであるが、僅か20のあいだに、これほどまでに作曲家の質が劣化していることを見せつけられたことは、個人的には、衝撃であった。